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50センチの距離
第46章 ラテアート
リーフ模様のカプチーノを飲みながら、サンドイッチを平らげる。
なんでこんなことしてるか、というと…ここ最近、ずっと考えてることがあるから、だ。

チカへのプロポーズ。

チカの部屋で、妊娠してもしなくても結婚しよう、なんて勢いで言ってしまったものの。
時間が経つと、最中にプロポーズってのもどうなんだ、と我ながら思う。
世間的にアレをプロポーズとカウントするかは別として、俺の中では言っちまったことで。
言ったことに後悔してるわけじゃないけど、シチュエーションはもちっとどうにかなったんじゃないか、ていう後悔が拭えない。
だから、その、やり直し、てわけじゃないんだけど、なんか、こう、折を見て改めて言っておこうかなぁ、なんて考えてるうちに季節も変わった。
今年は、秋ってあったのか、てくらい、暑さが終わった瞬間寒くなった。
こないだまではコーヒーもアイスが主流だったのに、最近はめっきり減った。
チカとは相変わらず、週末どっちかの部屋でデートの日々が続いてて、アレ以来特にチカから突っ込まれることもない。
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