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50センチの距離
第9章 ペスカトーレ
そんな事を考えながら、パスタを食べる。

考え事をしても美味しいモノは美味しい。

味わって食べてもフォークが止まらないし、1人で喋る相手も高塚さんくらいだから、割とすぐに食べ終わってしまう。

んー。

腹八分。

もう少し、何か食べたいような。
でも…とメニューを見てもお腹に収まりそうなフードメニューは…ない…

デザートとかあったら絶対頼んじゃうのに〜…

諦めてメニューを閉じ、スタンドにコトリと置いた。

「…まだ物足りない? 」

「…ん〜…ドリンク、甘いの飲もうかな? カフェラテお願いします!」

「了解。」

バーの時間帯でも、勿論カフェメニューは注文できる。
そう、居心地のいい空間なんだけど、惜しむらくはスィーツがないんだ。

でも、フツーのお茶タイムに営業してないからケーキセットとかもないし、お昼もサラリーマンが多いからスィーツの需要があんまりないのかもなぁ、なんて思ったりもする。
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