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50センチの距離
第10章 モスコミュール
野田さんが帰ったあと、他の客もパラパラ帰り、ラストオーダーの時間を過ぎたところで、早めにブラインドを降ろし、入口のドアに掛けたプレートをひっくり返し、closeにする。
照明も気持ち落として、コーヒーを淹れる準備をした。
一本電話を入れると、数コールで電話が繋がる。
「…里見がコッチに来てる。」
『…わかった。すぐに行くよ!』
「何があったか知らんが俺を巻き込むな。」
『悪い…』
「一応落ち着かせとくから、着いてもすぐ入ってくんな。店の前で待ってろ。どうせ車だろ。」
『…うん…じゃ…』
電話を切り、ドアを開けて、里見を呼ぶ。
里見はノロノロと降りてきた。
「…何があった。」
「…今日は帰りたくないの。ショウさん家に泊めて?」
「…出来るわけないだろ、そんなこと。俺は何があったと聞いてる。」
「…コウスケ…他にオンナがいるの…」
「いや…だって、アイツはお前にベタ惚れだろ?」
照明も気持ち落として、コーヒーを淹れる準備をした。
一本電話を入れると、数コールで電話が繋がる。
「…里見がコッチに来てる。」
『…わかった。すぐに行くよ!』
「何があったか知らんが俺を巻き込むな。」
『悪い…』
「一応落ち着かせとくから、着いてもすぐ入ってくんな。店の前で待ってろ。どうせ車だろ。」
『…うん…じゃ…』
電話を切り、ドアを開けて、里見を呼ぶ。
里見はノロノロと降りてきた。
「…何があった。」
「…今日は帰りたくないの。ショウさん家に泊めて?」
「…出来るわけないだろ、そんなこと。俺は何があったと聞いてる。」
「…コウスケ…他にオンナがいるの…」
「いや…だって、アイツはお前にベタ惚れだろ?」