この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
50センチの距離
第11章 ロイヤルミルクティー
「もし、当たって、砕けたら、俺が受け止めてやるよ。」
「…?」
「俺、野田さんのこと、ずっと可愛いなって思って見てた、から。だから、今日泣いてるのも見て気になったし、放っとけなかった。」
「……」
「受け皿でも、いいよ。」
「…でも…。」
「当たって砕けるのがイヤなら、別に無理にしなくてもいいし。なんなら俺と付き合ってみる?」
藤本くんは、初めて私の方を見て、ニコっと笑う。
優しい笑顔。
高塚さんとは、全然違う。柔和な顔立ち。
「憧れなら、忘れさせてあげられると思う。」
そう言って、そっ、と、私の肩を抱いた。
…高塚さんへの憧れを…忘れされてくれる…?
藤本くんと付き合ったとして、高塚さんを忘れられるか、未練がなくなるか、と言われたら、それは、よくわからない。
でも、独りでウジウジ悩んでたって忘れられるとは思えない。
だったら、藤本くんに手伝ってもらう、のは、別に悪いことではないんじゃないかな、なんて。考えた…
「…?」
「俺、野田さんのこと、ずっと可愛いなって思って見てた、から。だから、今日泣いてるのも見て気になったし、放っとけなかった。」
「……」
「受け皿でも、いいよ。」
「…でも…。」
「当たって砕けるのがイヤなら、別に無理にしなくてもいいし。なんなら俺と付き合ってみる?」
藤本くんは、初めて私の方を見て、ニコっと笑う。
優しい笑顔。
高塚さんとは、全然違う。柔和な顔立ち。
「憧れなら、忘れさせてあげられると思う。」
そう言って、そっ、と、私の肩を抱いた。
…高塚さんへの憧れを…忘れされてくれる…?
藤本くんと付き合ったとして、高塚さんを忘れられるか、未練がなくなるか、と言われたら、それは、よくわからない。
でも、独りでウジウジ悩んでたって忘れられるとは思えない。
だったら、藤本くんに手伝ってもらう、のは、別に悪いことではないんじゃないかな、なんて。考えた…