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50センチの距離
第12章 ティラミス
「…今のって、その、昨夜、泣いてた女性です、よね…」
「え?あぁ、うん。俺のイタリアンレストラン時代の後輩で、パティシエなんだ。レストランでドルチェ担当してて。で、俺の友達の恋人で、同棲してんだけど、昨日は喧嘩してウチに帰りたくないって転がり込んできたの。」
「…そ、そうだったんですか…私てっきり、高塚さんの彼女さんかと思いました…名前で呼んでるし…」
「名前、って…ファーストネーム? あぁ、ショウって? アレはね、レストランの時、上司に同じタカツカって読みの名前の人がいてね。漢字は違うんだけど。で、紛らわしいから皆からショウって呼ばれてたんだよ。だからかな。」
そういうことか…でも
「でも、高塚さんも、サトミ、って名前で…」
「あ、サトミのことファーストネームだと思った?あの子は、里見って苗字。フルネームは 里見 エリカって言うの。」
里見さん! まさかの苗字!
私は勘違いが恥ずかしくて、思わず手で顔を覆った…
「え?あぁ、うん。俺のイタリアンレストラン時代の後輩で、パティシエなんだ。レストランでドルチェ担当してて。で、俺の友達の恋人で、同棲してんだけど、昨日は喧嘩してウチに帰りたくないって転がり込んできたの。」
「…そ、そうだったんですか…私てっきり、高塚さんの彼女さんかと思いました…名前で呼んでるし…」
「名前、って…ファーストネーム? あぁ、ショウって? アレはね、レストランの時、上司に同じタカツカって読みの名前の人がいてね。漢字は違うんだけど。で、紛らわしいから皆からショウって呼ばれてたんだよ。だからかな。」
そういうことか…でも
「でも、高塚さんも、サトミ、って名前で…」
「あ、サトミのことファーストネームだと思った?あの子は、里見って苗字。フルネームは 里見 エリカって言うの。」
里見さん! まさかの苗字!
私は勘違いが恥ずかしくて、思わず手で顔を覆った…