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50センチの距離
第14章 ショコラ オランジュ
オンブラージュに着くと、2、3人並んでる人が居て。
1人出てきて1人入り、更に次の人が1人出てきた時、良かったらお先にどうぞ、と譲ってくださった。
2人できてて、2席空くのを待ってるようだ。
会釈して店内に入る。
「いらっしゃいませ…野田さん!今日は1人?」
「ハイ。この後打ち合わせなので、もう夕方まで会社には戻らないんです。藤本くんは内勤だから…」
「そうなんだ。」
「今日のランチ、何ですか?」
「日替わりオムライスがカレーソース、ランチは餡掛け焼きそば。」
「んー!悩む‼︎ どうしよう…」
「じゃ、特別に、ハーフ&ハーフにする?」
「イイんですか⁉︎」
高塚さんはニヤッと笑って。
「常連さん特典。半分は俺が食べるから限定1名様」
「やったー‼︎」
両手の拳を突き上げてバンザイする私に、周りのお客さんが苦笑する。
「マスター女のコに甘くない?」
横で食べ終えたオジサンが、爪楊枝を咥えながら突っ込んだ。
「オッサンよりは優遇したい。ウチの数少ない若い女のコの常連さんだから。」
悪びれずに笑う高塚さんに、店内が笑いに包まれた。
1人出てきて1人入り、更に次の人が1人出てきた時、良かったらお先にどうぞ、と譲ってくださった。
2人できてて、2席空くのを待ってるようだ。
会釈して店内に入る。
「いらっしゃいませ…野田さん!今日は1人?」
「ハイ。この後打ち合わせなので、もう夕方まで会社には戻らないんです。藤本くんは内勤だから…」
「そうなんだ。」
「今日のランチ、何ですか?」
「日替わりオムライスがカレーソース、ランチは餡掛け焼きそば。」
「んー!悩む‼︎ どうしよう…」
「じゃ、特別に、ハーフ&ハーフにする?」
「イイんですか⁉︎」
高塚さんはニヤッと笑って。
「常連さん特典。半分は俺が食べるから限定1名様」
「やったー‼︎」
両手の拳を突き上げてバンザイする私に、周りのお客さんが苦笑する。
「マスター女のコに甘くない?」
横で食べ終えたオジサンが、爪楊枝を咥えながら突っ込んだ。
「オッサンよりは優遇したい。ウチの数少ない若い女のコの常連さんだから。」
悪びれずに笑う高塚さんに、店内が笑いに包まれた。