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50センチの距離
第14章 ショコラ オランジュ
「いえ…」
高塚さん、気付いてたんだ…
「気にかけてくださって、ありがとうございます。」
「なんかあった?」
「…え?」
「あぁ…別に無理に話せとは言わないけどね。世間話でも愚痴でも、ココでは好きに吐き出していいよ。他のお客さんに絡んだり、会社のコンプライアンスに関わるような話は困るけどさ。ココは、そういう場所だから。ひと休みと一緒に、余計なモンは吐き出して置いて行きな。」
「…………!」
パチパチと瞬きすると、ポロッと涙が出た。
「あ!泣かすつもりなかったんだけど!大丈夫?ゴメン!」
高塚さんが慌てて新しいおしぼりを出してくれる。
「…違うの…最近…疲れて…高塚さんの、優しさが、嬉しくて…」
高塚さんが、カウンターの中から出てきて。
ポン、と私の頭に手を置いた。そろそろと撫で撫でしてくれる。
「野田さんは、頑張ってるんだね。けど、ココは、そんな肩の荷を降ろす場所でありたいから。俺で良ければなんでも言って。」
「…彼と…上手くいかないっていうか…いいヒトだし、優しいんだけど…」
高塚さん、気付いてたんだ…
「気にかけてくださって、ありがとうございます。」
「なんかあった?」
「…え?」
「あぁ…別に無理に話せとは言わないけどね。世間話でも愚痴でも、ココでは好きに吐き出していいよ。他のお客さんに絡んだり、会社のコンプライアンスに関わるような話は困るけどさ。ココは、そういう場所だから。ひと休みと一緒に、余計なモンは吐き出して置いて行きな。」
「…………!」
パチパチと瞬きすると、ポロッと涙が出た。
「あ!泣かすつもりなかったんだけど!大丈夫?ゴメン!」
高塚さんが慌てて新しいおしぼりを出してくれる。
「…違うの…最近…疲れて…高塚さんの、優しさが、嬉しくて…」
高塚さんが、カウンターの中から出てきて。
ポン、と私の頭に手を置いた。そろそろと撫で撫でしてくれる。
「野田さんは、頑張ってるんだね。けど、ココは、そんな肩の荷を降ろす場所でありたいから。俺で良ければなんでも言って。」
「…彼と…上手くいかないっていうか…いいヒトだし、優しいんだけど…」