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50センチの距離
第15章 フローズン・マルガリータ Le bar ombrage
仕事中は、出来るだけ藤本くんと会わないようにして。
夕方近く、夜ご飯を食べに行こ、と誘う。
OKを貰って、夕飯は駅近くのカフェ。
オーダーして、料理が来るのを待つ間、意を決して話しかける。
「私ね、藤本くんに甘えるの、もう止めようと思って。」
「え?何それ…」
「…藤本くんの好きなタイプは、私みたいなオンナじゃないと思う。正直言って藤本くんが私を好きだと思えないの。…私も…藤本くんみたいに優しい人なら好きになれるかもって思ってた。…でも、難しい…」
「俺、千束ちゃんが好きだけど…」
「それは、ルックス?」
「………」
「私、食べながら喋ったり、フォークとかスプーン振っちゃったり、子供みたいなリアクションしちゃうの。藤本くん知ってる?私とご飯食べてて、私の行儀悪いクセが出ちゃうとね、藤本くんの顔引き攣るの。それ見るたびに、あぁ、またやっちゃった、って反省してた。でもついついやっちゃうし、それをしないように気をつけてると、緊張してご飯の味がよくわかんないの。」
夕方近く、夜ご飯を食べに行こ、と誘う。
OKを貰って、夕飯は駅近くのカフェ。
オーダーして、料理が来るのを待つ間、意を決して話しかける。
「私ね、藤本くんに甘えるの、もう止めようと思って。」
「え?何それ…」
「…藤本くんの好きなタイプは、私みたいなオンナじゃないと思う。正直言って藤本くんが私を好きだと思えないの。…私も…藤本くんみたいに優しい人なら好きになれるかもって思ってた。…でも、難しい…」
「俺、千束ちゃんが好きだけど…」
「それは、ルックス?」
「………」
「私、食べながら喋ったり、フォークとかスプーン振っちゃったり、子供みたいなリアクションしちゃうの。藤本くん知ってる?私とご飯食べてて、私の行儀悪いクセが出ちゃうとね、藤本くんの顔引き攣るの。それ見るたびに、あぁ、またやっちゃった、って反省してた。でもついついやっちゃうし、それをしないように気をつけてると、緊張してご飯の味がよくわかんないの。」