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50センチの距離
第15章 フローズン・マルガリータ Le bar ombrage
藤本くんと別れたら、もっとスッキリするかと思ってた。
ずっとモヤモヤしてたものがなくなるんだと思ってた。
でも、現実はそんな簡単には行かなくて。一方的に切り出した別れは後味が悪くて、それでなくても食欲がないのにお腹だけいっぱいになって、気持ち悪くなった。
だけどきっと、藤本くんの方がもっとショックだろう。
頑張ってセレクトした店もハズしてたみたいに言われて、身体だって彼女に受け入れてもらえなくて、何をどうすれば良い⁉︎って思ってただろうトコロにこの別れ話…
傷つけたのはわかってる。
だけど、私の中で藤本くんの存在が高塚さんより大きくなることがない、と気付いてしまった以上、それを隠して付き合いを続ける方が良くない、と思う。
藤本くんには誰か別の、良い人を見つけて幸せになって欲しい。
勝手だけど、藤本くんのことが嫌いになったわけではないから…
ただ、恋人として付き合うのは無理だけど、良き同僚ではいたいから…彼には幸せになって欲しいと心から思う。
ずっとモヤモヤしてたものがなくなるんだと思ってた。
でも、現実はそんな簡単には行かなくて。一方的に切り出した別れは後味が悪くて、それでなくても食欲がないのにお腹だけいっぱいになって、気持ち悪くなった。
だけどきっと、藤本くんの方がもっとショックだろう。
頑張ってセレクトした店もハズしてたみたいに言われて、身体だって彼女に受け入れてもらえなくて、何をどうすれば良い⁉︎って思ってただろうトコロにこの別れ話…
傷つけたのはわかってる。
だけど、私の中で藤本くんの存在が高塚さんより大きくなることがない、と気付いてしまった以上、それを隠して付き合いを続ける方が良くない、と思う。
藤本くんには誰か別の、良い人を見つけて幸せになって欲しい。
勝手だけど、藤本くんのことが嫌いになったわけではないから…
ただ、恋人として付き合うのは無理だけど、良き同僚ではいたいから…彼には幸せになって欲しいと心から思う。