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SMを詰め込んだ短編集
第8章 僕のカナリヤ/SM
竹というのは縦に割かない限りとても強度があると知ったのは、学校でそんなようなことを先生が言っていたからだ。僕の生活の全ては鈴だから、これは是非にと頭にしっかりと刻み付けておいた。
こうやって鈴に竹を跨がせ、端に付けた縄を引き上げる責めを思いついたのも先生のお陰だ。

「ふああっあ!」
「気持ちいい?ちょうどいい竹を見つけて良かったよ」

鴨居に引っ掛けた縄を無遠慮に引く。蜜を滴らせるそこにぎりぎりと食い込む竹は、もうあまり姿が見えなかった。だけど更に縄を引き、爪先立ちの限界が見えたところで柱に括って固定した。着物を肩に引っ掛けたまま両手を一括りにしてこちらも限界まで万歳の形を取らせ、梁に括っていて、真っ白い肢体が綺麗に映える。

「この節気持ちいいでしょ。切るの大変だったんだよ」
「あ、蓮さん、動かしちゃっ…!」
「どうして。鈴のここ、とっても悦んでる。すごいぬめってるよ」

前後に竹を動かすと愛液が潤滑油代わりになって、滑らかに股間を擦り上げる。一定間隔に並んだ竹の節が通過するたびに捩って悦んだ。
しっとりと汗ばんだ肌がとても綺麗で手を止めて首筋を舐め上げる。

「あっ…」
「ん…おいしい」

背中を掻き抱いて首筋にしゃぶりつき、耳元にかわいい声を聴く。時折歯を立てて痕を残した。鈴の体に刻むものは僕からのもの以外絶対に受け付けさせない。愛撫だって快楽だって、傷だって。
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