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SMを詰め込んだ短編集
第8章 僕のカナリヤ/SM
真っ赤な舌が余すまいと僕の指ごと舐め上げて、熱い口内に僕の心臓も高鳴る。片手で鈴の後頭部を押さえつけ、口に入った指をぐっと奥まで突っ込んだ。
嘔吐きながらも一生懸命熱い舌を這わせ、あれだけやめてと言いながら快楽から逃げていたはずの腰が揺れる。ふうふうと息を吐きながらちらりと僕の目を伺った。
理解した僕は鈴の口から指を抜き、そうしてまた先走りを指に絡めて口へ突っ込む。
美味しそうに喉を鳴らして、指の股まで舐めようと舌を伸ばす仕草がかわいくて。
我慢できなくて鈴から離れた。
不安そうな鈴の顔を見ながら、柱に括った縄を解く。ぼとん、と音を立てて食い込んだ竹が畳に落ちた。

「れん、さん…?」
「腕も取ってあげる。疲れたでしょ」

見れば紫色に変色した鈴の指を撫で、そうして拘束を解く。力が入らなくて立てない鈴を抱えて、静かに畳に下ろした。
正直な所縄を掛けてやるほど余裕がない。膝立ちになって限界に近いそれを差し出すと、何も言わずに四つ這いになって鈴がそこを咥えた。
裏筋から丁寧に舌先で舐め上げて、カリの括れも擽るように舌を這わせて、ぱくりと咥え込んで扱く。力の抜き方を覚えたようでだいぶ舌が柔らかくなった。じゅるじゅると吸い上げるこれが好きで、頭を撫でてやると嬉しそうに目を細めてそれを繰り返した。

「鈴、出る…!」
「んっ!」

細切れに出る精液にも噎せずに飲み込めるようになった。
…ていうか、全然もたなかった。恥ずかしい。

最後の一滴まで飲み干した鈴の頭を撫でて、お掃除させる。

「すっごく気持ちよかったよ鈴。上手になったね。全然もたなかった」
「ふふ…嬉しい」

きめ細かい頬を染めて微笑み、僕のそれを丁寧に舐める妖艶さに僕のそれはあっけなく元気になった。

「鈴がたくさんがんばってくれたから、お礼をしなくちゃ」
「ん、…」

もじ…と膝を擦り合わせ、上目で見上げる視線にぞわりと背中が粟立った。
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