この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
SMを詰め込んだ短編集
第9章 アリスと女王/奴隷(+純愛)
「あのぅ…」
意を決してお茶会の最中の男性に話しかけました。
「おやおやアリス。迷子かな」
ひとりでお茶会を楽しむ男性が笑いました。決して悪い人には見えませんでしたが、鈴はびくりと体を震わせました。その単語にいい思い出がありません。
「いいえ!あたし、アリスじゃないです。鈴と言います」
「へぇ。まぁ名前なんてなんでもいいさ。それよりきみは果実を口にしたね?」
「え?」
男性は飲んでいたティーカップを放り投げました。
「あまーい匂いをぷんぷんさせてるよ。ふふっ悪い子だねアリス。あの果実は…」
クスクスと意味も分からず笑う出す男性に恐怖して一歩下がります。しかし何故か足に力が入らず、尻もちをついてしまいました。
「痺れるでしょう。あれは女を引き出す魔法の果実…おいしかったかい?あまかったかい?」
くすくすくすくす。
笑いながら一歩ずつ、確実に近付いて来ますが、足どころか体の力がどんどん抜けていって立ち上がることができません。ただただ体を震わせました。
「おやおやおやおやまるで可哀想な子ウサギのようだねぇアリス。怖いことなどなにもないよ。さあこっちへおいで」
「いやぁっ離して!」
腕を取られ、ずるずると引きずられながらテーブルの傍へと引っ張られていきます。真っ白いワンピースは草で擦れて汚れてしまいました。
「お茶会には甘いお菓子が必要だよ。そうは思わないかいアリス?」
「やっ…なにするの…」
「怖いことなどなにもないと言っただろう。さあお茶会の続きをしようじゃないか」
細身の体のどこにそんな力があるのかと聞きたいほどに、軽々と鈴の体を持ち上げてテーブルに横たわらせました。指先がじんじんと痺れ、眠る直前のように体が動きません。
「さあてアリス。オイシイお菓子作りには、下ごしらえが必要だよね?そう思わない?」
既に体は全く言うことを聞きません。なすがまま、ワンピースは首元まですっかり捲り上げられてしましました。人前で肌など見せたことなどない鈴は、恥ずかしくて泣きそうです。
そんなことお構いなしでテーブルの上に立って笑う帽子の男性は、ご機嫌にはちみつのようなものを鈴の体にとろとろとかけました。
意を決してお茶会の最中の男性に話しかけました。
「おやおやアリス。迷子かな」
ひとりでお茶会を楽しむ男性が笑いました。決して悪い人には見えませんでしたが、鈴はびくりと体を震わせました。その単語にいい思い出がありません。
「いいえ!あたし、アリスじゃないです。鈴と言います」
「へぇ。まぁ名前なんてなんでもいいさ。それよりきみは果実を口にしたね?」
「え?」
男性は飲んでいたティーカップを放り投げました。
「あまーい匂いをぷんぷんさせてるよ。ふふっ悪い子だねアリス。あの果実は…」
クスクスと意味も分からず笑う出す男性に恐怖して一歩下がります。しかし何故か足に力が入らず、尻もちをついてしまいました。
「痺れるでしょう。あれは女を引き出す魔法の果実…おいしかったかい?あまかったかい?」
くすくすくすくす。
笑いながら一歩ずつ、確実に近付いて来ますが、足どころか体の力がどんどん抜けていって立ち上がることができません。ただただ体を震わせました。
「おやおやおやおやまるで可哀想な子ウサギのようだねぇアリス。怖いことなどなにもないよ。さあこっちへおいで」
「いやぁっ離して!」
腕を取られ、ずるずると引きずられながらテーブルの傍へと引っ張られていきます。真っ白いワンピースは草で擦れて汚れてしまいました。
「お茶会には甘いお菓子が必要だよ。そうは思わないかいアリス?」
「やっ…なにするの…」
「怖いことなどなにもないと言っただろう。さあお茶会の続きをしようじゃないか」
細身の体のどこにそんな力があるのかと聞きたいほどに、軽々と鈴の体を持ち上げてテーブルに横たわらせました。指先がじんじんと痺れ、眠る直前のように体が動きません。
「さあてアリス。オイシイお菓子作りには、下ごしらえが必要だよね?そう思わない?」
既に体は全く言うことを聞きません。なすがまま、ワンピースは首元まですっかり捲り上げられてしましました。人前で肌など見せたことなどない鈴は、恥ずかしくて泣きそうです。
そんなことお構いなしでテーブルの上に立って笑う帽子の男性は、ご機嫌にはちみつのようなものを鈴の体にとろとろとかけました。