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SMを詰め込んだ短編集
第9章 アリスと女王/奴隷(+純愛)

「ん…」
鈴は目を覚ましました。
最初に目に入ったものは海でした。
「おはよう、鈴」
上から降ってきた声に目を向けると、優しく微笑む蓮の姿。
「え、…蓮?」
「ふふっ…随分声がかすれてしまったね。大丈夫?」
「あ…あたし…」
ぼんやりした頭で一生懸命眠る前の出来事を思い出しました。
「…あ、あたし…」
「思い出した?」
どくんとお腹が疼きました。
隠すように顔を両手で覆い、泣きそうな声でもうやだと呟きました。
「とっても可愛かったよ?」
「…ぇ、見て…?」
「うん。最後、すっごく盛大に絶頂してね。お尻に入った触手を力の限り一気に抜いてあげたんだよ。それはもうめちゃくちゃ可愛く鳴いてくれてさ。あんまり可愛いから僕も興奮しちゃって。…あれ?覚えてないんだ?」
もう、穴があったらそこで一生暮らしたい。
一目で好きになった人に、そんなところを見られたなんて、もう、終わった。終わりだ。
「ふふ…泣かないで鈴。とっても可愛かったんだよ。それから…そこで泣かれると僕のスラックスびしょびしょになっちゃう」

