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SMを詰め込んだ短編集
第9章 アリスと女王/奴隷(+純愛)
鈴はふと自分の状況を見ました。
海の方向を見ながら横になっていて…蓮の顔は上に…
「きゃああっごっごめんなさい!」
「あはっ。本当に…どこまでかわいいの?」
今ようやく自分が蓮に膝枕してもらっているという状況を確認して、もう、穴なら何でもいいからそこに入り、一生出れないように鍵を掛けるか、蓮の頭を思いっきり殴ったら忘れてくれないだろうかと不穏なことまで思う次第だったのでした。
「どうして夜が来ないの?」
ずっと気になっていたことを蓮に尋ねてみました。蓮は少し考えて、それから笑いました。
「来るよ。そのうちね」
「そのうちって、いつ?」
「うーん…そうだなぁ。ハートの女王が交代したら…かな?」
「ハートの女王?」
「うん。鈴をそこに連れていこうと思ってる。ハートの女王の所へ行けば、帰る道があるんじゃないかなって思ってね」
「…ふーん?」
鈴にはよくわかりませんでした。でも、蓮の雰囲気がなぜかそれ以上の質問を拒絶してるような気がして、それ以上聞くことはできませんでした。
「さて。南に向かおうね」
「うん」
にこりと微笑まれ、やっぱりどくりと心臓が跳ねるのでした。
海の方向を見ながら横になっていて…蓮の顔は上に…
「きゃああっごっごめんなさい!」
「あはっ。本当に…どこまでかわいいの?」
今ようやく自分が蓮に膝枕してもらっているという状況を確認して、もう、穴なら何でもいいからそこに入り、一生出れないように鍵を掛けるか、蓮の頭を思いっきり殴ったら忘れてくれないだろうかと不穏なことまで思う次第だったのでした。
「どうして夜が来ないの?」
ずっと気になっていたことを蓮に尋ねてみました。蓮は少し考えて、それから笑いました。
「来るよ。そのうちね」
「そのうちって、いつ?」
「うーん…そうだなぁ。ハートの女王が交代したら…かな?」
「ハートの女王?」
「うん。鈴をそこに連れていこうと思ってる。ハートの女王の所へ行けば、帰る道があるんじゃないかなって思ってね」
「…ふーん?」
鈴にはよくわかりませんでした。でも、蓮の雰囲気がなぜかそれ以上の質問を拒絶してるような気がして、それ以上聞くことはできませんでした。
「さて。南に向かおうね」
「うん」
にこりと微笑まれ、やっぱりどくりと心臓が跳ねるのでした。