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SMを詰め込んだ短編集
第10章 アリスのその後 /SM
腰に回された手はゆっくりと上昇してきて、ついに膨らみかけのあたしの胸に到達する。
わやわやと形を確かめるように動かす指に、頭の芯まですっかり蕩けてしまったあたしははしたなく腰を揺らすことで形だけの抵抗を示す。
耳のすぐそばで小さく笑った声がした。
あたしの行動はほとんど蓮にバレていて、きっとこの形ばかりの抵抗だって蓮にはお見通しのはずだ。わかっててやっている。
ただ、ちょっと恥ずかしいから、抵抗してる素振りを見せているだけ。

「かわいい」

耳介にキスをして、それからゆっくり唇が首筋に落ちてくる。
気持ちいいのとくすぐったいのが半々なあたしは肩を竦めて笑った。

「暴れないの」
「だって、くすぐったい…ひゃん!」
「ねぇ鈴。知ってた?くすぐったいところって性感帯なんだって」
「ん!」
「くすぐったがりの鈴はどこもかしこも性感帯だらけだ」

ちゅ、ちゅ、と首筋にキスを落として、時折ちくりと鋭い痛みが走る。多分、真っ赤な痕を付けられている。
あとで鏡を見るのが楽しみだ。
蓮のものって印をつけられているようで、蓮のものになったようで、すごく嬉しい。

わやわやと擽っていた胸に置かれた手は徒に頂を摘まみ上げる。くりくりと捏ね、きゅっと握りこまれ、その間にも首筋に熱い舌が這った。

「僕が鈴を調教してあげるからね」
「や、ああっ」
「怖がらなくても大丈夫だよ。鈴はただ気持ちよくなっていればいいんだから」
「あっ…蓮、それ…」

人差し指と中指の間に頂を挟まれながらぐにぐにと捏ねられる感覚に喉を反らせた。
すかさず蓮の舌が這う。

「気持ちいい?これが気に入ったんだね…ここ、すっごく硬くなってるよ」
「言わないで…恥ずかしいよぉ」
「どうして。とってもかわいいよ。鈴のここ、僕の指にこんなに素直に反応してくれてる」

不規則に動き回る手に翻弄されて、広い背中に腕を回して目を瞑る。そのくらいしかできない。本当は蓮にも気持ちよくなってほしくて、蓮がしてくれるように首筋に舌を伸ばしたり背中を摩ってあげたりしたいのに、ただただ背中の布を必死に掴んで快楽の波に攫われないようにするだけで精一杯だ。
ワンピースのボタンがひとつずつ、ぷりつぷつりと外される。劈くような雨の音が心地よかった。
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