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SMを詰め込んだ短編集
第10章 アリスのその後 /SM
「あっ!あっ!」
「こっちも」
「やっ!あっ!」

両方、満遍なく。乳房を掴んで狙いを定め、蓮の爪の先が乳首を叩く。
下着がぐっしょりと濡れているのが自分でも分かった。

「ああ、そうだ。この前かわいいイヤリングを見つけたんだ。鈴に絶対似合うと思って、買ったんだよ」

脈絡なくそんなことを言う蓮は、ベッドサイドのチェストからアクセサリーケースを取り出した。
どうしてこのタイミングでそんなものを…と思ったが、蓮は熱っぽい視線をあたしの乳首に向けた。

「…嘘でしょ…」
「ピアスはまた今度ね。ほら、可愛いでしょ」

きらりと光るイヤリング。ピンク色の石が嵌め込まれたリングがきらきらと揺れた。

「動かないでね」
「やっ!れんっ…あっ…あああっ!」

ぱちん、とイヤリングの金具が乳首を挟み込む。そのままネジを回してぎゅうぎゅうと乳首を締め上げた。

「あああっあっ!蓮っきついぃ…」
「緩くしてたら落っこちちゃうでしょ。もうちょっと…ああほら、乳首を勃起させたらもっときつく感じちゃうでしょ…」
「あああっ!あっあっ!」

クスクスと笑って容赦なくネジを締め上げる手を掴むが、全く効果がなく、ただ金属の小さな擦れる音が響いた。

「ふふっ。やっぱり良く似合う。ピンクゴールド、鈴の真っ白い肌によく映えていいね」
「あっ…ああっ…」

ちゃらり、とリングを揺らされた。たったそれだけなのに容赦なく締め上げられた乳首は、そんな小さな刺激すら敏感に感じ取ってしまって、ますます締め上げる力を強めてしまった。

「こっちにも付けてあげようね」
「やめっあっ!ああっ!」

同じようにぎゅるりぎゅるりとネジを回され、歪んだ乳首は雀躍した。

「はぅっ…ああっ…」
「ああ、なんてかわいい。似合うよ、とっても」

じくじくと乳首が訴えて、少し動くだけでリングが揺れる。鈍い振動が潰れた乳首を虐めた。

「キスしよう」
「んぅっ!んっ!」

優しく頬を包まれ、暖かい唇があたしのそれをはんだ。
あたしの全てを舐めあげようと轟く舌に夢中になっていたら、ぴん、とリングが引っ張られた。叫びだしそうになる前に乳房を揺すられ、リングが踊る。
舌を突っ込まれた状態では上手く声が出せない。嘲笑うようにリングはチャラチャラと軽快な音を奏でた。
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