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SMを詰め込んだ短編集
第11章 愛する姉さんへ/SM
「…蓮くん、私たちきょうだいで、それで」
「俺たちは本当の姉弟なんかじゃないよ。血なんかどこも繋がってない。初めて会った時から俺は鈴ちゃんが好きだった。こういうことしたい意味の、好き、だよ」
「ん!れ、んッ!」
夢のように柔らかい唇。温かさ。俺を制する手は、段々と髪を撫で、首筋を撫でる手に変わった。
はっきり言う。唇を合わせる以外の方法なんか全く知らない。たった11歳の俺の知識は、好きな人と唇を合わせる以外の方法を全く知らなかった。
だからあの冬の夜、飽きることなく唇を合わせ続け、指を絡め、髪を撫で合い、お腹を合わせるようにくっついた。
あの日俺は、今までの幸せを全部合わせたって今日この瞬間には到底勝てないと思っていた。
俺が中学に上がってから姉の人気ぶりをこの目で見るまでは。
「俺たちは本当の姉弟なんかじゃないよ。血なんかどこも繋がってない。初めて会った時から俺は鈴ちゃんが好きだった。こういうことしたい意味の、好き、だよ」
「ん!れ、んッ!」
夢のように柔らかい唇。温かさ。俺を制する手は、段々と髪を撫で、首筋を撫でる手に変わった。
はっきり言う。唇を合わせる以外の方法なんか全く知らない。たった11歳の俺の知識は、好きな人と唇を合わせる以外の方法を全く知らなかった。
だからあの冬の夜、飽きることなく唇を合わせ続け、指を絡め、髪を撫で合い、お腹を合わせるようにくっついた。
あの日俺は、今までの幸せを全部合わせたって今日この瞬間には到底勝てないと思っていた。
俺が中学に上がってから姉の人気ぶりをこの目で見るまでは。