この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
SMを詰め込んだ短編集
第11章 愛する姉さんへ/SM
「今日、体育あったでしょ。着替えてるときにね、刺されちゃったみたいなの…」
「そっか…ごめん。怖かった?」
「…ちょっとだけ」

どうにもダメだ。
鈴に誰かが触れたなんて、考えるだけで気が狂いそうだ。

「ごめんね。お詫びさせてね」
「うん…」

ちゅ。
吸い上げるようにするキスは、俺が好き。

蚊に刺されたという場所を舌で丁寧に舐め上げ、背中を掻き抱く。
縛られて動けない腕を一生懸命動かして、俺の愛撫を一身に受ける鈴が可愛くて。

「いっぱい気持ちよくしてあげるから」
「うん…お仕置き、終わり…?」
「うん?」

潤んだ目の奥に、期待とは反対の色。
ああそうか。ごめんね、気が付いてあげられなくて。

「お仕置きしてほしかったんだ?」
「……。」

無言は、肯定。

「……どうして、」
「ん?」

目を伏せる鈴の顔が見えなかった。

「わざわざ、蓮くんの姿が見えるところで、告白されてると思う…?」

心臓を握りつぶされたみたい。

「もうっ…鈴!!」
「んう!」

バカみたいにキスをした。
人のことをサルみたいなんて言ったけど、俺のほうがお似合いの言葉だ。
呼吸ごと食べつくすようにキスをして、体を掻き抱いて、髪の毛に手を差し入れて掻き上げた。隙間なんて一ミリもなくしたい。俺と鈴の間に空間なんか作りたくない。

「好き、鈴、ねぇ大好き…愛してるよ鈴」
「ん、れん、くんっ…ん!」
「好きだ…鈴、好き」
「ふっああっん、ん!ね、だいすきだよっ…!」

どうして。
どうして。

こんなに大好きな人とキスをしているのに、どうして満たされなかった?

──それは、鈴があまり俺のことを好きだと言わなかったから…。

11歳の俺が感じたあの多幸感が、16歳の俺の胸にも溢れた。
/306ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ