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SMを詰め込んだ短編集
第11章 愛する姉さんへ/SM
「…な、めて…」
「いいよ」

両手で顔を隠したかわいい鈴のお願いを聞いてあげよう。
わき腹から一直線に乳房の境目までを一舐め。形を確かめるようにぐるりと一周させた。
ふうふうと頭上から息が漏れてきたから、細い指を俺の手に絡める。こういう手のつなぎ方は鈴が喜ぶし、俺も好き。
淡い乳輪を舌の先でなぞると、絡めた指にきゅっと力が入った。

「まだ触ってないのに。乳首すっごい起ってるね」
「言わ、ないでいいよぉ…」
「じゃあ自分で見てみる?」

ふるふると首を横に振る姿がどことなく小動物っぽい。
油断したそこをぱくりと咥えると、ひゃあ、なんて素っ頓狂な声が響いた。

「ん、ちゅ…すっごいこりこりしてる」
「はあっああっ…れん、くんっ…!」
「舐められるの大好きだもんね?」
「ふっああっ!」
「こっち側が拗ねちゃった。触ってあげる」
「んん!」

きゅ、と摘まんであげると、触ってもらえなくて不貞腐れてたかわいい乳首が悦んで芯を通す。そのまま指の腹でくりくりと捏ね、口に含んだ反対側は吸い上げる。

「ああっあん!れん、くんっ」
「気持ちいい?」
「うんっ…!」

何度も俺の名前を呼んでくれるのが嬉しい。
それを分かってほしくてがちがちに勃起した乳首を噛んだ。

「ふああああ!」

びくりと跳ねる体を押さえ付け、ちろちろと舌の先で弾き、指はゆるく引っ張り上げる。
引っ張り上げて捏ねるそれに腰を捩り、甘い声を響かせ、舌と指だけでこんなにも感じてくれることが嬉しかった。
指を離してそろそろと降下させる。
グミみたいな硬さになった乳首を舌全体で舐め上げながら空いた手を太ももに這わせた。
次に俺の指がどこに向かうのか分かっている鈴の正直な体が、素直に反応した。

「えっちな子」
「やっ…だって…」
「俺の指はどこに行くの?」
「やだ…」
「言わないと触ってあげない」
「ふっ…うぅ…」

絡めた指に爪を立てて抵抗する鈴を敢えて煽った。

こんなに嫌がっているように見えるけど、本当は辱められることが大好きだ。
さっきから腰を俺に押し付けてるもんね。

「そ、そこ…」
「どこ?」
「も、やだぁ…」
「じゃあおしまい。」

この絶望的な目が案外好きだったりする。
突き放した俺に、縋るような目。
ぞくぞくするよ。

だって今、鈴は俺のことしか考えていないんだから。
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