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SMを詰め込んだ短編集
第13章 執事の恋心/SM
「ごめっ…なさ…」
「反省なさっていないようですね。残念です」
「ちが!違う!反省してる!」
「いいえ。明らかにしていません。新人の執事に対しての態度、それから今日お嬢様がゴミにしてしまったもの…ノックに返事もありませんでしたし、人に向かって物を投げ付けるなど言語道断。それに、お嬢様は口ばかりの謝罪だけで、誠意が感じられません」
「やだぁっ…蓮っ…ごめんなさい許して…」
「お嬢様には厳しいお仕置きが必要なようです。お尻をお出しなさい」
「やっ…」

カタカタと震え出すお嬢様に構わず、俺はブランケットを引き剥がした。
きゃ、と短い悲鳴を聞いて、それからわざと冷たい目でお嬢様を見下ろした。
執事としてあるまじき行為だが、毅然とした態度でいなくては、鈴お嬢様には分かっていただけない。お嬢様の躾も執事の立派な職務だ。
薄いピンク色の柔らかなワンピースがシーツの波に踊って、真白く見るからに柔らかそうなおみ足が絡まっていた。
白く細い腕で一生懸命自分を抱く姿が可愛らしくて、思わず口角があがる。

「こちらへ」

お嬢様のベッドへ腰掛けるなんて、俺の恩師が見たら腰をぬかすだろうな、などと思いながらも、お嬢様の柔らかく小さな指を取った。
俺の言うことを素直に聞かなければお仕置きがどんどん厳しくなると身を持って知っているお嬢様は、震えながら俺の膝に横たわる。それから自分でうつぶせになった。

「お尻をお上げなさい」
「っ…ごめんなさい、蓮ごめんなさいっ…」

ついぞぐじぐじと泣き出したが、構わずワンピースを捲りあげた。
恐る恐る膝を立てたお嬢様は、俺の膝に胸を付いて尻だけを高く上げる格好となった。お仕置きの体勢を漸く覚えたお嬢様の柔らかな尻を右手でゆっくりと撫でる。
陶器のように滑らかな尻は、明るい昼の太陽すら反射する程に真っ白だ。薄いレース生地の下着はその尻によく似合っていた。
クロッチ部分がいっそ笑えるほど細いつくりのそれは、俺がお嬢様のために準備したものだ。躾の悪いお嬢様へのお仕置きは毎日行うため、わざとこのようないやらしい下着を選んで購入している。

「参りますよ」
「蓮っ…あああっ!」

ぴしゃり、と尻を打った。脂肪の薄い、と言っても柔らかなそこは、俺の手を弾き返す。すぐさまそっと撫で上げて、それからまたぴしゃりと打った。
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