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SMを詰め込んだ短編集
第13章 執事の恋心/SM
「いや…いや…」
「乗馬鞭をお持ちしますと言ったはずです。バラ鞭などぬるいものではお嬢様の躾にならないことをよくご存知ていらっしゃるでしょう?」

手にした瞬間、シーツの水にパタリパタリと蜜が零れる。口ではどんなに嫌がっていても、体は正直だ。
乗馬鞭の味をしっかり覚えたお嬢様の体は歓喜に震え、愛液を零し、乳首はびくびくとワンピースを押し上げている。
手始めにまず、自分の手のひらをぺちぺちと叩いてみせる。
鞭を覚えた体は音だけでも敏感に反応するし、俺の力加減を調整するためでもあった。
これくらいかな…
手のひらが少し痺れる程度まで振り下ろす力を緩め、鞭の先端をいじらしい乳首に押し当てた。

「お嬢様は何故お仕置きされるのでしょう?」
「やっ…は…か、カップを割ったから…!」
「そうです」
「ひああああ!!」

ぺちんと右の乳首に振り下ろした。
手のひらに少し痺れを感じる程度と言っても、痛覚の多い乳首はさぞ痛いことだろう。
必死に腰を捩って痛みを逃がそうとするが、がっちりと吊り上げられた体では満足にそれもできない。
すかさず左の乳首に押し当てた。

「それから?」
「クッキーをっ…あっ…」

乗馬鞭を左の乳首に上下に擦りつけ、お嬢様の快楽を呼び覚ます。
散々までに調教した体は、実に従順に反応を見せた。

「続けてください、鈴お嬢様」
「あっ…んん…ゴミに、あっ…」
「そうです。小麦農家は、お嬢様がゴミにするために丹精込めて小麦を作ったわけではありません」
「ごめっ…なさぁぁっ…!!」

パシリと左の乳首に鞭を当てる。

「卵を使用したクッキーでした。命を頂いたのですよ」
「ごめっあああっ!!」

下側から弾くように鞭を当てるのも効果的。

「それに、今朝からお嬢様おひとりのために、あの執事は一生懸命焼いていました。気持ちを踏みにじったのです」
「やああっ!ごめんなっさっ!!ああぁぁ!!」

勿論、右下からも。
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