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SMを詰め込んだ短編集
第14章 敵と味方 奴隷/SM(風味)
「濡れてらぁ」

だれかが嘲笑う。
濡れているわけがない。それはさっき乱暴された残りの精液だ。
その叫びは、喉の奥へびゅくびゅくと注がれた精液に掻き消された。続けざまに次の男根が捻じ込まれる。今度捻じ込まれたそれは陰毛がやけに濃くて、呼吸すらままならなかった。自分の唾液なのか、男性器から漏れた体液なのかは分からないが、濃い陰毛にべったりと張り付いて、それが顔中を濡らして気持ち悪い。ついに吐きそうになったころ、急に体が持ち上がった。

「魔女のまんこだぞー!」
「ひっ…!」

複数人で開脚の状態で持ち上げられ、不安定さと高さの恐怖で体が硬直した。それだけではなかった。
明らかに、群衆の数が増えている。
広大な敷地の広場の一番向こうまで、人がごった返していた。


ひどい匂いだな。
パイパンじゃねぇかこりゃ淫乱に決まってる。
随分きれいなまんこじゃねぇか。
クリトリスが皮を被ってて全然見えねぇよ。

耳を塞ぎたくなる声。男の頭くらいの高さまで持ち上げられ、群衆の視線は何も纏わない、隠すことすらできな鈴のあらゆる場所に突き刺さる。死にたいくらいだった。いっそこのまま殺してほしいとさえ思った。
バケツリレーのように男たちの頭の上を通過するように運ばれ、その度に小さなクリトリスや穴には指が這った。時にはずっぷりと奥まで指を突っ込まれてぐじゅぐじゅとかき回され、皮を被ったちいさなクリトリスは皮ごと捻り上げられ、叩かれ殴られ、お尻の窄みにまで指を入れられる次第であった。
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