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SMを詰め込んだ短編集
第14章 敵と味方 奴隷/SM(風味)
「おい、この悪魔。有難く思えよ」

こつん、と靴音を鳴らしてひとりの男が鈴に一歩近付く。両手にはバケツが握られていた。ただし、鈴の視界は涙で歪み、それを認識することは出来なかった。

「この群衆から集めに集めた精液だ。よく味わえ」

別の男が巨大なシリンジを手ににやにやと嫌な笑みを浮かべている。怒号のような雄叫び、割れんばかりの拍手。耳を塞ぎたくなるような罵りの声、鞭の乾いた音。

じゅるじゅるとシリンジにバケツの中の液体が吸い込まれていく。一体何人分の精液だろうか。シリンジの中にずっしりと納まった精液は、一度高く掲げられた。それを見てまた歓喜する群衆たち。それをどうするかなど、考えるまでもなかった。

力が入らない鈴の腰を、ふたりで無理に立たせた。それから群衆に向かって、尻をできる限り広げて見せた。
鈴はもう、抵抗は諦めた。そんな気力も体力も残っていなかった。
群衆に見せつけるかのように開かれたそこは、幼気で汚れを知らない尻の窄みと、散々までに嬲られた、精液をだらだらと垂れ流すおまんこ、叩かれ吸われ、甚振られたクリトリスまではっきり見て取れた。

「大事な精子だ。二時間は我慢してもらうからな!せいぜい有難く思えよ!」

そうして何の前触れもなく、シリンジの先がずっぷりと、ちいさな窄まりに捻じ込まれたのである。

「っっ~~~~!!!!」

叫ぶ力も残っていなかった。
シリンジに満ち満ちた群衆の精液は、物凄い勢いで腹の奥に押し込まれていく。
全部入ったところですかさず抜き取られ、誰かが指で穴を押さえる。
それから再びシリンジにたっぷりとバケツに入った精液を吸い上げ、じゅぶう、とものすごい音を立てて鈴の腹に押し込まれていく。
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