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SMを詰め込んだ短編集
第16章 私のかわいい双子たち/SM
双子のやり取りの隙間に、真っ白のファーが見えた。 頭がすっかり痺れてあまり上手く認識することができない。
「うさぎさんみたいでしょ。これみた時、真っ先に鈴ちゃんが浮かんだんだよ。寂しがり屋で可愛くて、つい構いたくなっちゃう家畜って感じ」

ぞくぞくと鳥肌が止まない。柔らかで真っ白い、可愛らしいラビットファー。
その間に冷たい金属の鎖が見えて、目を閉じた。

「後ろ手がいいな。前だと抵抗されるし」
「そうだね。それに、後ろにしたほうがおっぱい強調されるから僕好きだよ」

本でも手渡す様に紫音が蓮音にファーを手渡した。かちゃりと重たくて冷たい音を聞き逃さなかった。

「手こっち…そうそう。従順になったよな。良い子」
「そうだよね。抵抗してもいいことないもんね?やっと覚えてくれて嬉しいよ」

大人しく背中に両手を回し、冷たい金属の輪が掛けられるのをじっと待った。
紫音の言う通り、抵抗していいことなんかひとつもなかった。…あれは思い出さないでおこう。
かちゃん。
輪を通してぎゅっと狭められる。遊びがほとんどなく、鎖も短い。
上目で正面にいた紫音に視線を投げかけると、彼は蕩けそうな顔をしていた。

「ああ、いいね。その顔たまんないよ。雌の顔。息上がってるね?」
「淫乱な家畜に育てるの大変だったもんな」

鎖を無遠慮に引っ張られ、短い悲鳴を上げた。倒れた先は、蓮音の逞しい腕の中。

「足開け」

…そう、抵抗してもいいことがない。
散々までに教化され、あたしの体はすっかり双子に支配されてしまっては、足を開くこと以外の選択肢がない。
座っているベッドの端に足を乗せるような形で足を大きく広げて見せた。

「ふふっ。かわいい」
「脱がせるか?」
「えーもったいないよ。メイドさんみたいでかわいいもん。このままでいいよ」
「それもそうだな」

汚れるからと思って選んだ黒いシンプルなエプロンのどの辺がメイドさんに見えたのか、あたしには全くわからない。分からないが、スカートひらひらしてて可愛いね、なんていいながら遠慮なく捲り上げられたことだけは分かった。
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