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SMを詰め込んだ短編集
第16章 私のかわいい双子たち/SM
「紫音、あれ持ってきたのか?」
「持ってきたけど、あとでいいでしょ。鈴ちゃんはまんこ打ちをご所望のようだよ」
「確かに。まだ6回しか打ってない」
「クリ打ちしよ」
「俺が開いててやる」
あたしの体なのに、あたしに決定権も拒否権もない。双子はひとつのおもちゃをふたりで遊んでいるだけ。昔からそう。ひとつのおもちゃを取り合って喧嘩することなんか絶対になかったんだ──
ひゅ、と風が鳴る。
蓮音が大きな手のひらであたしの恥ずかしい所が全部見えてしまうくらいに開いたそこを、太い革のベルトが襲った。
「ィああああァァァッッ!!!」
蓮音が全力で押さえるから仰け反ることも足を閉じることも許されない。
火傷したみたいな熱さ、びりびり痺れる感覚!
「あー、すっごいいい声…」
紫音がうっとりと言う。素晴らしいクラシック音楽を聞いた時みたいな声で。愛くるしい動物を見た時みたいな目で。
息が整う前に、風が鳴った。

ひゅ、と鳴った直後に襲ってくる、火傷みたいな感覚がすき。
津波みたいに襲ってくる、びりびりした感覚が好き。
息を吸うより早く二回目を打ってくれる紫音が好き。
あたしのおしりの穴まで見えてしまうくらいに開かせる蓮音が好き。
クリトリスを直撃されるのがすき。
蓮音と紫音の熱い杭みたいなオスのそれを幾度となく出し入れされた穴を直撃されるのも大好き。
あたしが好きなことを知ってるくせに、わざと外す紫音もすき。
打ってもらえなくて可哀想にな、と笑いながらクリトリスにキスをしてくれる蓮音もすき。
汗だくになってベルトを振り下ろす紫音はとても綺麗だと思う。
愛液か、それとも別の何かで滑るそこを必死に大きく広げながら、鈴ってホントにかわいいなと笑う蓮音の優しい目が好き…。

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