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SMを詰め込んだ短編集
第17章 昔の男に貰った指輪してたら勿論彼に怒られた件!/SM
あなたが触ってくれるから、と言いかけた唇は、やっぱり全部を言わせてくれない。彼の怒りの程度は、思ったよりも深いようだった。
随分薄まった鉄の味も、好き勝手蹂躙する熱い舌も、あたしは必死に絡めて応える。好き放題されてばかりでは駄目だと思ってのことだった。少しでもあたしの気持ちを分かって欲しくて、少し腕を伸ばして逞しい腕に絡みつく。応えてはくれなかった。
下着の下からこっそり主張する肉芽が、彼の爪の餌食になった。
「んん!んっふ…ふあっ!」
無言で怒りを訴える爪の先は、どくどくと脈打つ肉芽を的確にとらえて、物理的に押し込んだ。爪先立つことなんて何の抵抗にもならないけど、そうでもしないと耐えられそうにない。嚥下し切れない唾液が顎を伝って、やっぱりくしゃくしゃに丸まったシャツが受け止めた。そうかと思えば、今度は荒々しい指が下着の隙間から、なんの予備動作なしにずっぷりと奥まで突き刺さるから、喉の奥から鳴いた。
「熱いな」
「ひあっやっ恭介さん強いっ…!」
玄関にはそぐわない音が響く。奥を探るようにして暴れる指は、びっくりして拒むように狭まった中を無理矢理突き上げて、時々指をくっと曲げる。いつも触ってくれる場所を的確に探り当て、あたしを追い立てた。
絡みつくだけだった逞しい腕に、今度は思い切りしがみ付いた。そうでもしなければ、つま先立った不安定な足元が崩れそうだった。
しがみつくあたしに、恭介さんは眉間の皺を少しも緩めてくれない。それどころか、指に悦ぶはしたないあたしを咎めるように、親指で肉芽を押し潰した。
「優菜。俺は怒っているんだぞ」
「ごめっごめんなさっひあああっ!」
たった一本の指がずぐんずぐんと奥を突き、肉芽をすり潰すように親指が暴れ出す。あたしの体は意思と関係なく踊った。じゅくじゅくと恥ずかしい音にすら体が反応してしまって、彼の怒りは頂点に達してしまったようだった。
器用に動く指とは別に、金属の音が聞こえる。はっとして視線を下げる前に、唇に捕まった。
色んな所から色んな音が聞こえて、あたしの頭は処理が追い付かない。
そんなあたしを置き去りにして、下着をずらしただけの隙間に、明らかな熱量を感じ取った。
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