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SMを詰め込んだ短編集
第17章 昔の男に貰った指輪してたら勿論彼に怒られた件!/SM
は、と息を吐く音が降ってきて、そうしてまた、笑った。
「逃げられると思うな」
「恭介さっつっああああ!」
仰け反るあたしを無視して、骨がぶつかり合った。
暴力的なまでの律動は、早々にあたしを追い詰める。
目の前が明滅して、弦が弾ける手前のような感覚。
「イ、くっ…!」
じゅぶじゅぶと酷い水の音、スプリングの悲鳴、恭介さんの、眉間に深く刻まれた皺。
「イくっイくっだめぇイっちゃ…!」
「イけ」
「ぃああああっああ!やっああ!」
爪先がびりびり痺れ始めて、もう天国はすぐそこ。
でも、その前に、どうしても伝えなきゃと思った。喉の奥から勝手に声が漏れて上手く言葉に乗せられなかったけど、最後の最後に、ちゃんと、聞き取ってくれたようだった。
頬に汗を滴らせながら実に男くさい顔をして、あたしを追い詰める恭介さんが、すこし、笑ったから。きっと、ちゃんと伝わった。間違いない。
「逃げられると思うな」
「恭介さっつっああああ!」
仰け反るあたしを無視して、骨がぶつかり合った。
暴力的なまでの律動は、早々にあたしを追い詰める。
目の前が明滅して、弦が弾ける手前のような感覚。
「イ、くっ…!」
じゅぶじゅぶと酷い水の音、スプリングの悲鳴、恭介さんの、眉間に深く刻まれた皺。
「イくっイくっだめぇイっちゃ…!」
「イけ」
「ぃああああっああ!やっああ!」
爪先がびりびり痺れ始めて、もう天国はすぐそこ。
でも、その前に、どうしても伝えなきゃと思った。喉の奥から勝手に声が漏れて上手く言葉に乗せられなかったけど、最後の最後に、ちゃんと、聞き取ってくれたようだった。
頬に汗を滴らせながら実に男くさい顔をして、あたしを追い詰める恭介さんが、すこし、笑ったから。きっと、ちゃんと伝わった。間違いない。