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SMを詰め込んだ短編集
第18章 好きをどれだけ/SM
ひぃんっなんて情けない声を上げれば、爪が更に食い込む。拘束されたままの腕をブンブン振ったが、ただ縛られた腕が痛いだけだった。
爪を立てたままクリクリ転がされ、腰が勝手に踊った。
「そいつにもそんな声聞かせたの?」
ちがう、行ってないと必死に訴えているのに、先生は聞く耳持たず、苛立ちを指先に集める。大きくて無骨な指に簡単に形を変えられてしまう乳首は、きゅんきゅんと甘い痺れを全身に伝えた。爪を立てられて痛いはずなのに、これまで先生の指に何度も何度も快楽を叩きこまれたそこは、痛みすら快感に変えてしまうようになってしまった。
「もっ…だめ、やだぁっ」
乳首の先を爪でかりかり引っ掛かれ、ちりちりする。甘いしびれは一本の線みたいになって、下半身に直結した。
全部の光を集めてきらきら光る青い目は、怒りと軽蔑をたっぷり孕ませて私を見下ろす。
「嘘吐くなよ淫乱が」
「あ゛っ…!」
いくら快感を叩き込まれたとて、ぎゅむりと強く摘まみ上げられれば流石にじくじくと痛み出す。痛みの方が強くて目を見開いているのに、先生は口角をあげるだけだった。
「ちゃんと気持ちよくしてもらった?何回イかせてもらったの?」
「ひっぐ、ちが、私そんなっ」
「言えよ」
摘まみ上げた乳首がぴんっと弾かれ、喉を反らせて叫んだ。びくびく止まない腰は馬乗りになった先生の体重を掛けられて、踊ることを禁じられた。
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