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SMを詰め込んだ短編集
第18章 好きをどれだけ/SM
「クリイキも中イキも、他の男を喜ばせるために教えたんじゃあないよ」
先生の長いため息と、私の荒い息の温度差があまりにも開きすぎてて、これはもしや悪い夢なんじゃないかと思った。
しかし、スプリングの音は確かに現実だった。馬乗りになっていた先生が私の上から退いて、短いスカートに手を掛ける。随分脆い砦は、いとも簡単に捲り上げられてしまった。
「うっわすっげーびしょびしょ」
色気もくそもない先生の声色に、羞恥のあまりいっそ殺してほしいとさえ思う。足を大きく広げられて拘束されたあたしの足の間に身を滑らせ、クロッチ部分を指で押した。
「あっや、見ないでっ」
「クリ勃起してるね。やーらしー」
爪の先で弾いて遊ぶたびに、引き攣った私の声が狭い部屋に木霊した。親指で押しつぶし、爪でガリガリ引っ掻き、先生だけを受け入れる穴のあたりをつんつん突く。
「ひんっあっぃあぁん!」
「ここも舐めてもらった?それとも乱暴にされたの?」
違うとか濡れ衣だとかの否定の言葉だけをシャットアウトした先生は、ああそうだ、なんて明るい声を上げる。
「僕が綺麗にしてあげればいいんだ。他の男の唾液やらザーメンやらがこびりついたまんこなんか舐めたくないからね」
真っ赤な舌を出して見せる。私は一瞬、目の前がブラックアウトした。
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