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SMを詰め込んだ短編集
第5章 ようこそ奴隷パーティへ!/SM・奴隷
蓮様が指さす方向を目す。可愛らしい女性が四つ這いになっていた。関節を拘束されて、肘と膝で這っている。猫のような尻尾がお尻から垂れていた。よく見るとその下にも大きなおもちゃを咥え込んでいるようだ。
下を向くせいで垂れた胸にはじゃらじゃらとたくさんの装飾品を下げ、リードを持った男性とは別の人に自らお尻を向けた。お尻を向けられた男性は笑って鞭を手に取り、その“ペット”のお尻に容赦なく鞭を入れる。
叩かれるたび光悦とした顔と艶めかしい声を発し、悦んでいるようにも見えた。

蓮様にしがみ付いてよくよくホールを見渡してみる。
ここに来るひとつ前の扉で出会った“お散歩ペット”を連れた方がちらほら。ただ縄を引いて歩かせたり、悪戯に引っ張り上げ、反応を楽しむ方々。
完全に目が慣れてきて、ホール全体を見渡せるようになると、心臓が凍り付いた。
広いホールには一畳ほどのステージがいくつも設けられ、そのステージには女性が必ず最低ひとり立たされていた。
二本の柱の間に縄を渡し、跨がされている女性。滑車を通った縄の先には銀色のバケツが括りつけられていた。大きな鞭を持った燕尾服の男性がそのバケツの中に次々と大きな石を詰め込んだ。石の重みの分、縄が悲鳴を上げて女性の割れ目を締め上げ、それを見ていたギャラリーたちは拍手や歓声を送る。
柱に向かい合う形で立たされた2人の女性のクリトリスには糸が結ばれていた。それはやはり柱の天辺の滑車を通っている。女性の後ろにそれぞれバラ鞭を持った燕尾服の男性。交互に背中やお尻を叩き上げ、どちらか一方でも動けばお互いの結ばれたクリトリスが引かれる。泣き叫ぶ女性たちにギャラリーが投げつけるコインの雨が降っていた。
隣のステージでは同じ体制で伸び切った乳首を結ばれていた。
三角木馬に乗せられてギャラリーらしき人から鞭を受ける少女。逆さ吊りにされて体のあちこちにマッサージ機を当てられている人も。
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