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SMを詰め込んだ短編集
第5章 ようこそ奴隷パーティへ!/SM・奴隷
「あの、あれは、なにを…?」
「あれはね、ペット同士で綱引きをするんだ。よく見てごらん。リード同士を括っているだろう。引っ張り合って先に限界を訴えたほうが負け。結構な大金を賭けた遊びだよ」
「…そ、なの、ですね…」
敏感な突起を一気に3ヶ所も引っ張り合い、それを賭け事に…。あまりの光景に閉口する。
同時にきゅ、とお腹の奥が疼いた。
「鈴、賭け事をしたことは?」
「いいえ、ありませんが…」
「やってみよう。あそこに行ってみようか」
蓮様に腰を抱かれたまま、ホールの隅へ歩みを進めた。
既に人だかりが出来ていて、色とりどりのピエロが数名、なにかのチケットを売っている。
ホールの隅には長い縄が3本ピンと張られ、等間隔にコブが作られていた。
「いらっしゃいませぇ!おお、これはこれは蓮様!勝負なさいますか?」
「うん。鈴、選んでごらん」
「あの、なにを…」
「コブ渡りレースだよ」
ホールの遥か向こう、一人1本ずつ縄に跨る女性が見えた。
「どれにする?ああ、なにも心配することないよ。僕のポケットマネーだから」
「で、でも…」
「ほら早く」
「じゃあ…真ん中で…」
蓮様に急かされ、それにピエロが私を睨みつけているように見えたので、適当に真ん中と言ってしまったが…果たして正解だったのかは分からない。
やがて笛の音と共にレースがスタートした。
遥か向こうの女性たちは案外早く真ん中辺りまで縄を跨いだまま歩いてきた。これまで3人とも大体おなじくらいのスピードのようだ。コブ渡りって見た目よりもずっと過酷なのよね…と心配しながら見守っていたのだが、彼女たちはあまり苦しそうにしていない。足枷で繋がれているにしても普通の歩くペースに思う。
こっそり胸を撫で下ろしたのを蓮様は見逃していなかった。
「このレースの本番は中盤からだよ。よくごらん。向こうの端からこっちの端まで、縄が傾斜になっているだろ?」
言われてみると確かにそうだった。三分の一あたりにたどり着いた彼女たちは、縄に跨ってはいるものの、食い込んではいなそうだ。
「あれはね、ペット同士で綱引きをするんだ。よく見てごらん。リード同士を括っているだろう。引っ張り合って先に限界を訴えたほうが負け。結構な大金を賭けた遊びだよ」
「…そ、なの、ですね…」
敏感な突起を一気に3ヶ所も引っ張り合い、それを賭け事に…。あまりの光景に閉口する。
同時にきゅ、とお腹の奥が疼いた。
「鈴、賭け事をしたことは?」
「いいえ、ありませんが…」
「やってみよう。あそこに行ってみようか」
蓮様に腰を抱かれたまま、ホールの隅へ歩みを進めた。
既に人だかりが出来ていて、色とりどりのピエロが数名、なにかのチケットを売っている。
ホールの隅には長い縄が3本ピンと張られ、等間隔にコブが作られていた。
「いらっしゃいませぇ!おお、これはこれは蓮様!勝負なさいますか?」
「うん。鈴、選んでごらん」
「あの、なにを…」
「コブ渡りレースだよ」
ホールの遥か向こう、一人1本ずつ縄に跨る女性が見えた。
「どれにする?ああ、なにも心配することないよ。僕のポケットマネーだから」
「で、でも…」
「ほら早く」
「じゃあ…真ん中で…」
蓮様に急かされ、それにピエロが私を睨みつけているように見えたので、適当に真ん中と言ってしまったが…果たして正解だったのかは分からない。
やがて笛の音と共にレースがスタートした。
遥か向こうの女性たちは案外早く真ん中辺りまで縄を跨いだまま歩いてきた。これまで3人とも大体おなじくらいのスピードのようだ。コブ渡りって見た目よりもずっと過酷なのよね…と心配しながら見守っていたのだが、彼女たちはあまり苦しそうにしていない。足枷で繋がれているにしても普通の歩くペースに思う。
こっそり胸を撫で下ろしたのを蓮様は見逃していなかった。
「このレースの本番は中盤からだよ。よくごらん。向こうの端からこっちの端まで、縄が傾斜になっているだろ?」
言われてみると確かにそうだった。三分の一あたりにたどり着いた彼女たちは、縄に跨ってはいるものの、食い込んではいなそうだ。