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SMを詰め込んだ短編集
第5章 ようこそ奴隷パーティへ!/SM・奴隷
「ブラボー!!」
ピエロが楽しそうに手を叩き、蓮様に小切手を渡す。
「おめでとうございます蓮様!一等賞は真ん中の奴隷でした!」
「ありがとう。…彼女、大穴だったみたいだね。見てよ鈴。賭けた金額の3倍になったよ。ああそうだ。これで鈴になにか買ってあげようね」
「い、いいえ!そんな恐れ多いです!」
「どうして。鈴が賭けたんだよ。あそこに物販があるから行ってみようか」
「はい…あの、身に余る光栄でございます蓮様…」
「意外と賭けの才能があったりして?」
「まぐれでございます蓮様…ああ、そんなに笑うなんてひどいです」
「くくっ…ごめんごめん。さっきまで怯えて泣きそうな顔をしていたのに。悦に入って泣き叫ぶ彼女たちを見て、鈴は濡らしてしまったんじゃないの?」
「え、いいえ、そんなことは…」
「嘘は良くないな」
頬が熱を持つ。まさか。コブ渡りの辛さを知ってるのに。人間扱いされていない、泣き叫んでも許してもらえなくて、あんなにきつく縄を食い込ませて歩く…姿を……
…嘘よ。コブ渡りは辛いばかりじゃないってこと、ちゃんと知っている。縄を食い込ませ、お尻に鞭を頂く気持ちよさも知ってる……
「…申し訳ございません蓮様…鈴はあのかわいそうな女性を見て、その…」
「知ってる。むしろ丁度いい。鈴をお仕置きするための、なにかいいものを買おうね」
「…はい、蓮様…」
お仕置き…。
蓮様はいつも穏やかに笑ってらして、物腰も柔らかく誰にでも優しく接している。
そんな菩薩のような蓮様を、私はひどく怒らせてしまったことを思い出した。
あれは広い庭の剪定のため、若い庭師がお屋敷にやってきたときだった。
ピエロが楽しそうに手を叩き、蓮様に小切手を渡す。
「おめでとうございます蓮様!一等賞は真ん中の奴隷でした!」
「ありがとう。…彼女、大穴だったみたいだね。見てよ鈴。賭けた金額の3倍になったよ。ああそうだ。これで鈴になにか買ってあげようね」
「い、いいえ!そんな恐れ多いです!」
「どうして。鈴が賭けたんだよ。あそこに物販があるから行ってみようか」
「はい…あの、身に余る光栄でございます蓮様…」
「意外と賭けの才能があったりして?」
「まぐれでございます蓮様…ああ、そんなに笑うなんてひどいです」
「くくっ…ごめんごめん。さっきまで怯えて泣きそうな顔をしていたのに。悦に入って泣き叫ぶ彼女たちを見て、鈴は濡らしてしまったんじゃないの?」
「え、いいえ、そんなことは…」
「嘘は良くないな」
頬が熱を持つ。まさか。コブ渡りの辛さを知ってるのに。人間扱いされていない、泣き叫んでも許してもらえなくて、あんなにきつく縄を食い込ませて歩く…姿を……
…嘘よ。コブ渡りは辛いばかりじゃないってこと、ちゃんと知っている。縄を食い込ませ、お尻に鞭を頂く気持ちよさも知ってる……
「…申し訳ございません蓮様…鈴はあのかわいそうな女性を見て、その…」
「知ってる。むしろ丁度いい。鈴をお仕置きするための、なにかいいものを買おうね」
「…はい、蓮様…」
お仕置き…。
蓮様はいつも穏やかに笑ってらして、物腰も柔らかく誰にでも優しく接している。
そんな菩薩のような蓮様を、私はひどく怒らせてしまったことを思い出した。
あれは広い庭の剪定のため、若い庭師がお屋敷にやってきたときだった。