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SMを詰め込んだ短編集
第5章 ようこそ奴隷パーティへ!/SM・奴隷
「許さないよ鈴。きみ、アームの先に付ける1番きついものを。鈴は誰のものかってことをきちんと分からせないと」
「すすすっ…すぐにっ!」

バタバタと物販員が奥に消え、ギャラリーたちは蓮様の次の動向を固唾を飲んで見守っていた。
たくさんの目が私のてらてらと光るそこに向けられる。きゅ、とお腹の奥が疼いた。
1歩私に近付いた蓮様は、静かに私のエプロンを外した。それからボタンを緩慢な指でひとつずつ外していく。
ごくり、と誰かの喉が鳴った。やがて素肌が見え始め、たくさんの目がそこに集中する。恥ずかしくて消えたくて、でもご主人様が怒ってらっしゃるから私はここできちんと反省しなければならない。せめてもとぎゅっと目を瞑った。
金属付きのオープンブラ。総レースの生地に乳首の辺りが開いた造りで、ぷっくりと勃起した乳首をブラに備え付けられた金属が挟み込んでいる。
その下着も剥ぎ取って、上半身に纏うものがなくなってしまった。ギャラリーは私の体を舐めるように見つめ、しかし相変わらず蓮様は無言で冷たく見下ろすばかり。涙が胸に落ちた。

「大変にお待たせを…!!」

なにやらガチャガチャとひどい音を鳴らし、転がるように蓮様の元へ現れた販売員を冷たい目のまま一瞥する。
察した販売員は近くにあったテーブルを引き寄せ、その上のものを払い除けて鞄の中のものをひとつずつ出して見せた。

「こちらは乳首を吸引しながら振動させるものにございます。振動の力はまぁ、電マと同じくらいですが吸引力はこの器具の種類ではダントツで、吊られるより辛いとキャッチフレーズがついております。こちらはキャップ型でございますね、ええ。イヤリングをイメージされるとわかりやすいかと…。締め付けて引っ張るものです、ええ…このようなものは少々物足りないでしょうかね…」

器具を置く手が震えている。蓮様は終ぞ腕組みをされてしまった。
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