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SMを詰め込んだ短編集
第7章 オイシイ ケーキ イカガデスカ /調教

さらりと汗ばんで張り付いた僕の髪を撫で、それから鈴にも同じことを。どこまでも優しい目が逆に恐ろしかったが、ばくばくと脈打っていた心臓が徐々に落ち着きを取り戻す。
「りん…」
ゆっくり起き上がって鈴を覗き込むと、僕より少し遅れて落ち着いてきた。
「ふふっ。きょうだい愛…なんと愛らしいんだろうね。坊ちゃん、お名前は?」
「…れん」
「そう。お嬢ちゃんは鈴ちゃん、だね?」
「うん」
「そう。鈴ちゃん、蓮くん。これからよろしくね」
肩を支えて鈴を起こしてやった魔女は、僕にも鈴にもそれぞれキスをくれた。
「ふふっ。キスってとっても気持ちいいんだよ。鈴ちゃんちょっとこっちへおいで」
ふわりと抱え上げられ、鈴と魔女の唇がくっついた。ぼくはただただ呆然とその光景をみていた。心臓は落ち着いたけれど、そのかわりに暑くて暑くて汗が止まらない。
鈴の頬を魔女の大きな手が包み込んで、何度も何度も角度を変えて、ふたりがはぁはぁと荒い息を繰り返し、時折ふたりの唇の間には真っ赤な舌がちらちらと見える。なんだか変な気持ちになってきちゃった…。
ようやく唇が離れると、ちらりと銀糸が繋いで、それからぷつりときれた。
「どう?気持ちいいでしょ?」
「うん…」
「さて、それじゃあ今のを蓮くんにも教えてあげて」
そっと鈴の肩を押して僕と向き合わせた。鈴の真っ白い頬が今は真っ赤に染まって、涙目で僕を見上げる。濡れた唇が蓮、と呟いて僕の落ち着いたはずの心臓が意味も分からず跳ねだした。
小さな鈴の手が僕の汗ばんだ頬に触れる。その手の熱さに驚いだ。
ゆっくりと鈴の唇が重なって、やわらかくてあったかくて、無性にどきどきした。
ちゅ、ちゅ、とついばんで、それから魔女としていたように舌を差し入れてくる。熱くて柔らかい鈴の舌が気持ちよくて僕のも絡めた。鈴の腰に手を回して、角度を変えて、舐めて啜って絡めるうちにどんどん変な気持ちになる。
「ふふっ。かわいいね。まるで小鳥がじゃれあっているようだよ。実にいい光景だ。それから──きみたちは薬が効きやすいみたいだね。遅効性の媚薬がこんなに早く効くとは思わなかったよ」
「りん…」
ゆっくり起き上がって鈴を覗き込むと、僕より少し遅れて落ち着いてきた。
「ふふっ。きょうだい愛…なんと愛らしいんだろうね。坊ちゃん、お名前は?」
「…れん」
「そう。お嬢ちゃんは鈴ちゃん、だね?」
「うん」
「そう。鈴ちゃん、蓮くん。これからよろしくね」
肩を支えて鈴を起こしてやった魔女は、僕にも鈴にもそれぞれキスをくれた。
「ふふっ。キスってとっても気持ちいいんだよ。鈴ちゃんちょっとこっちへおいで」
ふわりと抱え上げられ、鈴と魔女の唇がくっついた。ぼくはただただ呆然とその光景をみていた。心臓は落ち着いたけれど、そのかわりに暑くて暑くて汗が止まらない。
鈴の頬を魔女の大きな手が包み込んで、何度も何度も角度を変えて、ふたりがはぁはぁと荒い息を繰り返し、時折ふたりの唇の間には真っ赤な舌がちらちらと見える。なんだか変な気持ちになってきちゃった…。
ようやく唇が離れると、ちらりと銀糸が繋いで、それからぷつりときれた。
「どう?気持ちいいでしょ?」
「うん…」
「さて、それじゃあ今のを蓮くんにも教えてあげて」
そっと鈴の肩を押して僕と向き合わせた。鈴の真っ白い頬が今は真っ赤に染まって、涙目で僕を見上げる。濡れた唇が蓮、と呟いて僕の落ち着いたはずの心臓が意味も分からず跳ねだした。
小さな鈴の手が僕の汗ばんだ頬に触れる。その手の熱さに驚いだ。
ゆっくりと鈴の唇が重なって、やわらかくてあったかくて、無性にどきどきした。
ちゅ、ちゅ、とついばんで、それから魔女としていたように舌を差し入れてくる。熱くて柔らかい鈴の舌が気持ちよくて僕のも絡めた。鈴の腰に手を回して、角度を変えて、舐めて啜って絡めるうちにどんどん変な気持ちになる。
「ふふっ。かわいいね。まるで小鳥がじゃれあっているようだよ。実にいい光景だ。それから──きみたちは薬が効きやすいみたいだね。遅効性の媚薬がこんなに早く効くとは思わなかったよ」

