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愛おしいキミに極甘な林檎を
第34章 アナタを信じているから……

真実を知るために私はゆっくりとソラ先輩のスマホに手を伸ばす。
「…………」
しかし、途中でその手がピタリと止まった。
解決したい気持ちよりも見た後の罪悪感の方が大きくなってきたから。
そもそも疑っている時点でソラ先輩のことを信用していないことになってしまう。
葛藤の末、私は勝手にスマホを見ることをやめた。
ちゃんとソラ先輩から聞いて、女じゃないよと言ってもらおう……――――
週末の夜。久しぶりに大学時代に仲が良かった女友達と会った。
ふたりで女子会。職場に同年代の同性がいなかったから羽を伸ばせた。
「今日はいっぱい飲んだねー!お酒を飲んでも元気ないじゃん。なにかあったの?」
二人で飲んでから歩いていると女友達が私の顔を覗いてくる。
「実は最近……――――」

