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愛おしいキミに極甘な林檎を
第5章 本物の愛を探して…

そんな自己紹介よりも今は自分の状況が知りたくてたまらなかった。

話しについていけないし、怖くて体が震えて今にも泣いてしまいそうだ。


「あの……、私は親に売られたんでしょうか……」

「何を勘違いしてるの?あなたにずっと会いたがっていた人がいるだけよ。服装を正してついていらっしゃい」


私に会いたい人……?


一体、誰なんだろう。


とりあえず売られたわけではなくて良かったと胸を撫で下ろした。


服を正してから嵐谷さんと瀬戸内さんに着いて行くと、窓から広い庭と大きな池が見えた。

それにしても豪華な家。廊下でさえ端まで結構な距離がある。


この家に住んでる人は相当金を持っていそうだ……。

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