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愛おしいキミに極甘な林檎を
第35章 ひとりの時間に……

「その時が来たらお話してもいいでしょうし、教えてあげますよ。きっともうすぐだと思います」
「何があるんですか……?」
しつこく聞いても理人さんはそれ以上教えてくれなかった。
でも秘密にしている内容に関しては嫌そうな感じはしていなくて、穏やかな顔をして私に隠していた。
それから祖父の家に泊って理人さんの弟と妹の面倒をみていた。
二人に帰らないでとせがまれて結局泊まったのは三日間。
しかも帰り際には泣きつかれて祖父の家を後にしにくかった。
幼い二人とはもう会う事がないかもしれない。
だから早く母親代わりの人が見つかりますようにと願って止まなかった……――――
ソラ先輩の住むマンションに戻ってからは家事をしたり、スマホを見たりしてひとりの時間を過ごしていた。
今のところ毎日ソラ先輩から連絡が来ているから安心している。
「早く帰って来ないかなー……」

