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愛おしいキミに極甘な林檎を
第36章 You belong to me

「ふええ……!?今は…とにかく、やっ、休まないとダメです……!分かってください」
「ふっ、顔を真っ赤にして可愛いな。久しぶりに会ったばかりでこれ以上苛めるのは可哀想だから後にとっておくよ」
「怖いのでとっておかないでくださいよぉー……」
それから栄養バランスを考えた料理を振舞ってから作り置きしておいたガトーショコラを二人で食べた。
食事を終えてしばらくするとソラ先輩はソファの上で横になって眠ってしまった。
私の前では平気なフリをしているけど相当疲れていたんだと思う。
エアコンの冷風で体が冷えないように小さめの毛布をソラ先輩の肩に掛ける。
そして静かに休ませてあげられるように私は貸してもらっている部屋へと移動した。
私のために空けてくれていた部屋。
クローゼットに紙袋一つ分くらいの荷物しか置いていなかったけど大分物が増えた。
この前、祖父の家に泊まった時に持ち運べる荷物を殆ど持ってきたからまるで引っ越してきたようだ。
最早、同棲しているみたい……。

