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愛おしいキミに極甘な林檎を
第5章 本物の愛を探して…

「子供を作るにしろ、結婚する相手は私のことを心から愛せる自信のある人に限ります。
浮気や二股なんて言語道断。その不安さえも許しません。……だから相手を見極める期間はいただきます」
「厳しい条件ねぇ~。多少の不安は仕方ないじゃない」
嵐谷さんにつっこまれてぎゅっと拳を作った。
「私は……、結婚するなら幸せになりたいんです……」
今はもういないあの人と過ごした日々のように幸せに……――――
「分かった。その意志を尊重しよう」
契約書のような紙にサインをすると使いの人がバタバタと動き出した。
千十郎さんが小切手に“八百万”と言う金額を書いていたから、私の今の両親に支払いに行かれるのだろう。
これで二人は借金から解放される。
だから、これで……良かったんだ……
これで……――――

