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愛おしいキミに極甘な林檎を
第5章 本物の愛を探して…

千十郎さんとの話を終えてから客間に通されると瀬戸内さんと二人っきりになる。

帰りたいけど帰らせてもらえない雰囲気だった。


とりあえず私は瀬戸内さんに疑いの眼差しを向けながら距離を取る。

「なんですかその目は」


「尽く襲ってきた人がよく言いますね。私は不審者に警戒しているんです」

「もうあんな真似はしませんよ。幸せになりたいと言ったお嬢様の意思に反することになりますから」


「そんなこと言っても私はあなたを信じませんからねー」

べーっと舌を出して挑発してからそっぽを向いた。


しかし、瀬戸内さんは私の動向を見張っているかのようにその場から動かない。

沈黙が流れる中、気になっていたことを質問してみる。

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