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愛おしいキミに極甘な林檎を
第5章 本物の愛を探して…

夕方になって嵐谷さんが部屋に迎えに来てくれて、張り詰めながらお見合いをする場所に向かった。

「これから顔を合わせる人は名高い方々よ。清楚感が大事になるからシャワーを浴びてきてね」

「……分かりました」


昨日寝る前にお風呂に入って今日はあまり動いてないのに汗臭かっただろうか。

疑問に思いながらも言われた通り、浴室でシャワーを浴びて身体を綺麗にする。


ボディーソープの香りに包まれながら脱衣所に戻ると着てきた服と下着がなくなっていた。

脱いで置いたところを何度も探しても見つからない。


恐らく嵐谷さんがドアに向こうにいるだろうと思って声を張ってみる。

「あの、嵐谷さん!私の服がないんですけど……」


「洗面台の引き出しに入っているものを身につけて出ていらっしゃい。ほら、早くしないと!もうすぐお見合いの時間だから」


「えっ……!?これを着ろって…嘘でしょ……?」

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