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愛おしいキミに極甘な林檎を
第5章 本物の愛を探して…

大きな声と共に部屋の扉が勢い良く開いた。
「瀬戸内さん……!?」
険しい顔をしながら瀬戸内さんは私の元へやって来た。
そしてすぐに着ていたジャケットを脱いで私の肩にかけて守るように抱き締めてくる。
助けを求められる人がいない今、瀬戸内さんの腕の中はとても頼もしくて安心できる場所だった。
「なんですかこれは!嵐谷さん、こんな事をするなんてあなたは最低です!」
「この方が早く種付けできると思ったからよ」
「あなたも昨日聞いていたでしょう?お嬢様は幸せな結婚を望んでおられるのです」
「夢見がちな条件を出されていたらいつまでもあのジジイの願望は叶わないわよ!」

