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愛おしいキミに極甘な林檎を
第39章 キミに告げる愛



「その私の失態は忘れてくださいね。これはネットで夜の夫婦生活というコラムを読んで知ったんです」


ここでもわざとらしく“夫婦”という単語を出してみる。



「セックスレスになったら相手に視覚的な刺激を与えてみよう……とか書いてあったの?」


「えっ!?そっ、それはそうだと思いますけど……」



まずい……!

結婚の話をしたいのに、これではセックスに満足していないと勘違いされてしまう。


いつものようにソラ先輩のペースに呑まれてはいけない。


そうなるとしても、呑まれる前に“結婚”と言う言葉を引き出さなければ……!



「とりあえずご飯を準備しますね!今日は肉じゃがですよ、旦那様」


台所に行って作っておいた肉じゃがが入っている鍋を温めると、ソラ先輩がネクタイを緩めながら様子を見に来る。


「どれどれ……。美味しそうな匂いがする……」


白いシャツの隙間から見えた首元と鎖骨に大人の男の色気を感じてドキッとしているうちに背後に立たれた。


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