この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第39章 キミに告げる愛

九月中旬。いろんなことがあった夏が終わり秋になった。
仕事が終わってからスーパーに買い物に行く。
ソラ先輩と一緒に暮らし始めてから週に二回の買い物はもう日課。
でも外に出ると雨が降っていた。
今日は両手が塞がっていて、傘も忘れている。
連絡をすると有難いことにソラ先輩が車で迎えに来てくれることになり、私はスーパーの外で待つことにした。
今日は帰ってからコロッケでも作ろうかな……。
そんなことを考えてぼーっとしながら雨が降り続く光景を見ていると肩をトントンッと叩かれた。
「乙羽、また会ったな」
耳に入ってきたのは聞き慣れている声。
でもここに来ているのが想像できなくて驚いた。

