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愛おしいキミに極甘な林檎を
第39章 キミに告げる愛

「かっ、課長……!?お疲れ様です」
「そんなに驚くことはないだろう。さっきまで一緒に仕事をしていたんだから」
店内ですれ違わなかったから分からなかったけど、課長もスーパーで買い物をしていたようだ。
その証拠に白いレジ袋を片手に持っている。
コンビニで全部済ませるイメージがあったし、料理を作ることも興味がなさそうだったからスーパーには行かない人なのかと思っていた。
「すみません……。……ここでまた再会するとは思っていなかったので。課長もスーパーで買い物するんですね」
「当たり前だ。晩酌する時のつまみくらい自分で買いに行く」
「あはは。課長らしいです」
「だが、同じ場所に行くなら乗せていけば良かったな。ヒールでここまで歩いてくるのは大変だろう」
「いえいえ、会社で座ってばかりですし、運動になりますから。それにそこまでお世話になるわけにはいかないので」

