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愛おしいキミに極甘な林檎を
第39章 キミに告げる愛



なにか含みがある言い方をソラ先輩にされてドキリとする。


「……良かったね」


どういう意味でそう言ったのか分からないけど、突き放されているみたいで寂しい気もした。


もう片方の袋も持ってくれてから歩き出したソラ先輩について行く。

薄暗い中、近く見えた背中がいつもより遠く感じる……。




残業をして少し帰りが遅くなった日。家の中に入るといい匂いがした。


珍しく先に帰っていたソラ先輩が晩御飯を作ってくれていた。


「今日は風子がたまに見る料理本を見て作ってみたよ」


「ハンバーグも作れるようになったんですか!?すごいです!美味しそうです」



周囲を見渡してみると掃除までしてくれたのか綺麗だ。

最近やたらと家事をして支えてくれる。


右手だって治っていないから、私が支えないといけないのに逆に支えてもらってばかりだ。



「疲れている時は無理をしなくていいですからね。私が全部やりますので」


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