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愛おしいキミに極甘な林檎を
第39章 キミに告げる愛



〇の中には、最初に行った公園の名前、次に向かった施設の最初の一文字。


食べたおやつの名前と海の近くの公園の名前の最初の二文字。


それを当てはめてと書かれている。



「んーっと、あれは確か……」


何が隠れているのかペンを取り出して書いて解いてみると、〇の中に残った文字は私へのメッセージだった。



これだけではまだ何なのか詳しく分からないけど。

多分、これで正解のはず……。



賢くない私でも解けるクイズで珍しく意地悪をしていない。


答えが出来上がった紙面を見て私は笑みを浮かべた。




青く染まっていた空がオレンジ色に染まっていて、沈んでいく夕陽。


綺麗な景色を見てゆっくりとしているうちに辺りは薄暗くなってきた。



公園から海の方へ向かい、真っ直ぐに続いている防波堤を歩いて立ち止まる。


潮風で揺れる長い髪を耳に掛けた後、背後に誰か来た気配を感じた。


でもこの場所で待ち合わせている人はひとりだけだから誰なのか分かる。



「来てくれたんですね。ずっと待ってました」


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