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愛おしいキミに極甘な林檎を
第39章 キミに告げる愛



「すごく楽しみです。この婚約指輪も私好みで気に入りました。

ペアリングも好きなデザインでしたけど、どうして私が好きな物が分かるんですか?」



「気に入ってもらえたなら良かった。買い物に行った時に風子が見てる物を参考にして選んだから」



ソラ先輩は私を完璧なお姫様にしてくれようとしている素敵な王子様。


長い間、上ることのできなかった階段をやっと上らせてくれて最後の一段に近づけてくれる。


私も相応しいお姫様でいられるように頑張らないと……。




日が暮れてから車に乗ってさらに特別な場所となった海を離れる。


絶対に一生忘れないと思う。


窓から海が見えなくなってから抱えていたバラの花束を見下ろす。



「問題の答えの“伝えたいことがある”ってプロポーズのことだったんですね」



「うん。上手くいくかどうか今日一日ドキドキしていたけど……。今日は大切な記念日だし、これから少し高めのレストランにご飯を食べに行こうか」



「わーい!デザートは私が作っておきましたから余裕を残しておいてくださいね」


「毎年作ってくれてありがとう。楽しみにしているよ」



「楽しみにしててください。……あの、一つ聞きたいんですけど、どうしてバラの本数が中途半端な数字なんですか?」


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