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愛おしいキミに極甘な林檎を
第39章 キミに告げる愛

百八本と言う数が気になって首を傾げながら運転しているソラ先輩を見る。
「やっぱり知らなかったのか……」
「えっ?なにがですか?」
「プレゼントするバラの本数にはそれぞれ意味があるらしいよ」
「なるほど。つまりソラ先輩はその意味を込めて私にプレゼントしてくれたってことですか。どれどれ……」
スマホで調べてみると“結婚してください”という意味だった。
それを知らずにあっさりと受け取った自分が恥ずかしく思えてくる。
「この花束を渡してくれた時からプロポーズしようとしてくれていたんですね。
……でもこんなに綺麗なのに四日くらいで枯れちゃうのがもったいないです。なんとかする方法はありませんかね」
「枯れないように加工してもらえるみたいだよ。明日頼んでみようか」
「本当ですか!?じゃあ、そうしてもらって永久にとっておきたいです。これでまさに枯れることのない花ですね」

