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愛おしいキミに極甘な林檎を
第40章 婚約者として……

あっさりと話が進んで乙羽家の両親からは結婚の許しをもらった。
反対されることもないと思っていたから予想通りだけど上手くいって良かった。
いつだって私の意思を優先してくれる両親には感謝している。
無事に挨拶を終えてから家に帰り、ゆっくり過ごしているとソラ先輩のスマホに電話が掛かってきた。
電話の向こうから微かに聞こえてきたのは女の人の声。
耳を澄まして聞いていると親しげに話している。
「彼女のご両親には挨拶をしてきたから。……うん、そっちにも行く」
私のことを言うという事は親なのかな……?
「分かった……。じゃあ、また」
電話を切った後、透かさず聞いてみる。
「今のはソラ先輩のお母さんからの電話ですか?」

